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2019年12月

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ども。

12/22に横浜スタジアムで行われた高校日本一決定戦「クリスマスボウル」。春日がゲストで現れたことだけ触れたけど、結果や内容には触れてなかったね。

今回の対戦は4連覇を目指す佼成学園(東京1位)と、2年連続出場で初の日本一を目指す立命館宇治(京都1位)。つまり2年連続で同一カードということ。昨年は前半に21得点をあげ圧倒的なリードを奪った立命館宇治が、徐々に点差を詰められ4Qにまさかの逆転を許すという劇的な展開だった。1年前の特異な展開は、今年の両チームの戦略にも少なからず影響を及ぼしたのではないか。

春日のコイントスによって開始された大一番。1Qは両者無得点。昨年とは対照的な立ち上がり。オフェンスは得点どころか1st down 更新もままならない。ディフェンスの健闘が光る。2Qに入って先制したのは佼成。自陣からのランプレーで独走。エンドゾーン僅か手前まで迫る。その後の佼成のパワープレー2つを続けて押し返した立命館宇治のディフェンスも見事だったが、3rd down に追い込まれた佼成がエースレシーバーに通した意地のTDパスも見事だった。

得点は7-0となったが、この点差は1分もたたないうちに縮まる。直後のキックオフで立命館宇治のリターナーが快足を飛ばす。減速することなく密集を抜けると一気にエンドゾーンへ。歓喜に湧いていたメインスタンド側が一気に静まり返る。ここで、立命館宇治は序盤ながらTFPで奇策に出る。FGフォーメーションの片側ウイングがモーションで目を引き、その逆サイドにホルダーからキッカーへピッチするスペシャルプレーを選択したのだ。しかし佼成ディフェンスはうろたえることなく落ち着いてこの奇策に対処。7-6の1点差。試合の流れも一進一退となった。

続く佼成のオフェンスシリーズは簡単にパントに追い込まれた。また膠着状態に戻り、このままの点差でハーフタイムに入ると思われた矢先、佼成に3連覇中のチームとは思えないミスが起こる。ロングスナップが大きく横にそれたのだ。パンターはコロコロ転がるボールを拾って逃げながらなんとかボールを蹴る。もちろん飛距離は稼げず、立命館宇治はハーフライン付近からの絶好のフィールドポジションを得た。しかし、ここでもオフェンスの爆発は見られず、立命館宇治もパントに追い込まれる。ミスに漬け込めなかった立命館宇治と安堵の佼成。タッチバックとなり自陣20ヤードからの佼成の攻撃は、久々にダウン更新を記録しハーフライン付近まで持ち直す。リードしている立場であり、余程の事がない限りこのままタイムイートでよかった。例えノーフレッシュでも陣地を挽回してこのままハーフタイムで問題はなかったはずだ。

しかし、ここで欲をかいたのかパスを試みた際、QBがラッシュをかわしながら粘ってターゲットを探しているうちにディフェンダーに捕まり痛恨のファンブルロスト。無理をしなくていい場面だっただけに佼成にとっては悔やまれるプレーとなった。ここから、立命館宇治のオフェンスがようやく噛み合い、ゴール前まで迫る。スパイクで時間を止めた時点で残りは30秒ほど。直後のプレーは、タイムロスを恐れない左オープンへのランプレー。見事TDを決め逆転に成功する。先ほどのTFP失敗を取り返すべく2ポイントを狙うが、今回も失敗。12-7。1TDで逆転という微妙な点差。立命館宇治としては関西決勝の1点をめぐる展開がちらつき、喜びきれない部分もあったのではないか。佼成も不要な失点を喫したことで、両チームとも悶々とした気持ちでハーフタイムを迎えたと思われる。

後半も3Qは膠着状態。相変わらず両チームのディフェンスの安定感が光る。立命館宇治は度々ロンリーセンターから特殊なプレーを繰り出すも効果的なゲインには至らない。試合が動いたのは3Q終盤。パントの蹴り合いが続くなかで、立命館宇治のパントリターナーが魅せた。前進しながら比較的浅い位置でボールをキャッチしたあと、その勢いでカバーチームの包囲を抜け、連続スピンでタックルを外しながら敵陣深くまでボールを戻した。前半同様、ここぞの得点チャンスで立命館宇治のオフェンスが牙を剥くのかと思いきや、やはりここでも佼成のディフェンスが踏ん張りFGどまり。15-7。まだなんとか1ポゼッション差だ。この時点で既に4Qに入っていたため、佼成も徐々に追い込まれていく。しかし、昨年の例がある。立命館宇治も全然リードした気にはなれなかったろう。

しかし、この後もディフェンス合戦が続き、試合はなかなか動かない。逆に残り5分を切ってから立命館宇治がFGを決め、2ポゼッション差に広げ、試合の大勢を決めた。最終スコア18-7。なんと後半は両チームともTDゼロという守り合い。立命館宇治は悲願の初優勝を果たし、佼成学園は数年前から続く公式戦連勝記録がここで途切れた。

実力の拮抗した非常に良い試合であったが、だからこそと言っていいのか、勝負の分岐点となったのはキッキングゲームだった。先制された直後のリターンTD。後半の均衡を破ったパントリターン。一方で佼成は上記のビッグプレーを許した上に、パントのスナップミスもあり、カバーチームが精彩を欠いた。総じて苦戦の少なかった東京大会や関東大会での戦いがそうさせた可能性も否定できない。

いずれにしても、お互い高レベルで面白い試合を観させてもらった。春日がどのような感想を番組で述べるかわからないが、視聴者に興味をもってもらえるコメントを期待したい。いかんせん甲子園、JAPAN Xと観た後だと、クリスマスボウルの観客の少なさはさみし過ぎる。もっと集客して東京ドーム開催に戻そう。そして「約束の卵」を高校フットボールのテーマソングにしよう。春日さん、よろしく。

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おひさまフットボールファンのおっさんです。ちょっと前の記事で、日向坂46のメンバーをアメフトチームに見立てたシミュレーションをしたいと書いたら、なんだか自分でその衝動が押さえられなくなって、結局こんなNFLシーズン真っ只中にこの壮大な遊びに没頭しちまいました。こう言うのはネタのないオフシーズンに回そうと思ってたのに。。。

しかしね。やってて無駄に楽しいわ、これ。ぜひオードリーにもやってほしい。ただひなあいでやるとメンバーが無表情になってドン引きされるんで、ご注意あれ。

では私のシミュレーションを紹介します!

【オフェンス】

●オフェンスライン

LT 佐々木美玲
LG 潮 紗理菜
C 佐々木久美(主将)
RG 高瀬愛奈
RT 高本彩花

チームの屋台骨となるオフェンスラインは苦難の時代を乗り越えた1期生ですべてを固める。迷ったのはキャプテンね。リーダーシップをかって長身パサーも頭をよぎったけど、主将はやはり屋台骨の中心にいた方がいいかなと。全てのプレーがキャプテンから始まるというのもマッチしている。QBのブラインドサイドを守る絶対的信頼が必要なLTにはみーぱん。2期生加入前の楽曲ではセンターを勤めることも多く、ダンスもうまい。アイドルとして安定的な能力をもってるかなと。もはやバックフィールドにおいてポイントゲッターとしても働ける逸材だけど、バラエティーなどでのぞく控えめな性格も考慮して、贅沢にオフェンスラインで起用。たまにはアンバランス隊型からパスキャッチもしてほしい。RTには同様に贅沢なおたけという布陣。off TプレーはRBの意向によりおたけのいる右に偏る。その時のRBは「男の目をしている」との噂。両Gにはあらゆる場面で地味ながら存在感を出す2人。機動力も求められるGにはぴったり。サリマカシーは不思議な効力を持つ玉をリストバンドに仕込んでいるが、まなふぃはリストバンドの下に春日命のタトゥーを隠している。


●バックフィールド

TE 齊藤京子
QB 加藤史帆(副将)
RB 若林正恭(兼任HC )
WR 小坂菜緒
WR 河田陽菜
WR 金村美玖

人数が足りないので、オードリーには自分のポジションに入ってもらう。そして司令塔QBにはかとし。まだ小坂には荷が重いと判断。かとしは活躍の場が広く万能な魅力を持っている上に、グループ内でも後輩の面倒見とリーダーシップのバランスがよく、司令塔としての適性を感じる。運動能力も高いし、殺人投法で見せた凶肩もアメフトのボール位重さがあれば丁度いいでしょ。キャプテン、かとし、若林のセンターラインは磐石だが、バラエティー寄りなのが少し不安か。本音は若林に外れてもらって専任ヘッドコーチに就いてもらいたかったが、その場合は柿崎にRBとして戻ってきてもらう必要がある。

レシーバー陣には優等生タイプを配置。決められたルートをしっかり走ってフリーになる。パスをしっかり取ってゲインに繋げる。堅実な役割を考慮して正統派アイドルの2期生3人を配置。絶対的エースの小坂はランプレーでも活用したいオールマイティーキャラ。集客力も担う広告塔でもある。TD後の謙虚なコメントで新たなファンを取り込む。「OLの皆さんといいパスをくれたQB、全て先輩達のおかげです。私はただ取るだけでした。」ただし陰で何を言っているかはわからない。特にディフェンスの失態は全て春日のせいにする。KAWADAさんは「バイバ~イ」の大声と共に対面のDBを置き去りにする。メンバーからも愛されキャラのため、TDパスキャッチ後はオフェンスメンバー全員からもみくちゃにされる。お寿司はショート~ミドルのタイミングパスを得意とする。「初ガツオ」で磨いた振り返りでフリーになる瞬間を逃さない。TD後のポーズはもちろん「お寿司かない」。

オフェンスラインとレシーバーの両方の役割をこなすタイトエンドは、役者やモデル、ラーメン番組と幅広い活躍と多様な経験を持つ一方、1期生としても苦難の時代を乗り越えた歌姫、齊藤京子しかいない。かとしとの息も合うはずなので、困ったときのメインターゲットとして窮地を打開する存在。運動能力はこの際度外視。


【ディフェンス】

●ディフェンスライン

DL 春日俊彰
DL 井口眞緒
DL 丹生明里

全体のバランスの都合で3DLを採用。決してがたい(笑)で選んでる訳ではないよ。華奢だろ。爆発力のある井口は無双NTとして相手のプレーを根こそぎ破壊できる力を持つ。ただアイドルとしての基礎力がないため、トラップなどの変則ブロックには強いが実は正攻法の前々に異様に弱い。なので常にギャップにアラインしてアングルブロックを強いる。丹生ちゃんは「タルタルチキン」のような爆発力もある上に打撃系の正拳突きやかめはめ波などの得意技も持つ。力業だけでなく、無自覚にも正統派路線の能力も高いため、同じ2期生が構える後列LB陣とのコンビネーションも使いたい。またDLに丹生ちゃんを置くことで春日のモチベーションアップにも繋がる。


●ラインバッカー

LB 渡邉美穂(副将)
LB 富田鈴花
LB 松田好花
LB 上村ひなの

2期生、3期生ながらすでに存在感を示す4人をディフェンスの中心に据える。中でもミホワタナベはすでにグループ全体を支える言動も見せ始めていることから副将兼ディフェンスリーダーに抜擢。駅伝や1カットMVの激励は記憶に新しい。自分が潰れ役になって味方にタックルさせる献身性も期待できる上、自らがエッジラッシャーとなってQBサックも狙える。はなちゃんずの2人は絆も強く、2人がかりで狙ったキャリアを仕留める。富田は独特のラップリズムで、松田このはしなやかな身のこなしで相手ブロックを潜り抜ける。お互いの癖や得手不得手がわかっているため、二人のパシュートコースは被らない。バックサイドになってもカットバックレーンを堅実に消していく。ただ、富田は自分サイドのプレーをDL やバックサイドが先に止めてしまい、自分が絡めないと泣いてしまう。松田このはDLが相手OLに押されて自分が巻き込まれてしまうと「あのね、春日さんが使えないの」と暴言を吐く。奔放な動きが特徴の上村は半分DBのニッケル的な位置で、アサイメントの外に置いて自由に動かす。そうすることによって「元気田支店長」並の爆発力を誇るビッグプレーメーカーとなるだろう。


●ディフェンスバック

CB 東村芽依
CB 濱岸ひより
SS 宮田愛萌
FS 影山優佳

両翼を主な戦場とするCBには、特定のフィールドで実力を発揮する2人を配置。東村は文字通りの運動お化け。絶対的アスリートとして相手のエースレシーバーを粉砕。たまにゾーンの受け渡しがうまくいかなかったりすると「私が見ていたレシーバーもどっか行きました」と惚ける。不思議キャラを地で行くおはまはかなり特異なツボの持ち主。そのツボにハマったときにイキイキするタイプなので、活躍の場をフロントと離した位置に持っていくのが得策と見た。ストロングセーフティにはお色気キャラの宮田を配置。後方から状況を見極めて、自分の出番と見るや、フロントでもオープンでもランストップに光速の上がりを見せる。代名詞の「R指定」からSS ではなく「R」(ローバー)と表現すべきか。お色気ハードタックルを決めた後は得意の最敬礼パフォーマンスを。最後尾のフリーセーフティにはインテリ影山。明晰な頭脳と冷静な判断で至るところに顔を出し、ディフェンス最後の砦として君臨するとともに、気分屋の多いディフェンス陣のバランスをとる。ミホワタナベがディフェンスリーダーでありながら、プレーコールはいつも影山が出している。


あ~おもしろかった。直近の「名言大賞」にかなり引っ張られた感はありますが、このチームで約束の卵を目指しましょう!昔はクリスマスボウルもビックエッグだったんだけどなぁ。

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とうとう勝負の第16週が終わりました。各所で地区優勝やプレーオフ出場を掛けた最終決戦。まさしく、「ここで勝つしかねぇ」戦い。

さて、若林のテキサンズは地区優勝を争うタイタンズを直接対決で破った直後だし、相手もバッカニアーズということであまり心配してなかったけど、終わってみれば3点差で薄氷の勝利。称えるべきはテキサンズディフェンスの奮闘。スタッツ上、バッカニアーズの被インターセプト4という数字が際立ってるよね。逆にこれがなければどうなってたかわからん。相変わらずファンを冷や冷やさせる不安定感は健在だ。プレイオフも若林は気が休まることはないだろう。一方のタイタンズはここでセインツと対戦という最悪の巡り合わせ。下馬評通り敗れ、最後の直接対決を待たずしてテキサンズの地区優勝が決まった。若林から市来アナに感謝の花束が贈呈される。

春日が応援する49ersは市来アナの「元彼」ラムズと対戦。大苦戦ではあったものの、もはや代名詞と言ってもいい「サヨナラFG」でなんとか勝利。今季の49ersは勝っても負けてもサヨナラばかり。「サヨナラ劇場」の称号を授けよう。当の49ers側は春日とサヨナラしたいだろうが。一方、同地区首位のシーホークスはオフェンスの失速が響き、まさかの下位カーディナルスに敗戦。これで何度目かの首位逆転。最終週の直接対決で優勝が決まる。これは熱い。

低レベル首位争いのカウボーイズvsイーグルスは、ディフェンスがTDを許さなかったイーグルスに軍配。カウボーイズは自力優勝がなくなった。パッカーズとバイキングスの首位攻防はパッカーズが勝利。こちらもパッカーズの地区優勝が決定。バイキングスはワイルドカードに回る。

最後にペイトリオッツvsビルズの首位攻防。第3Qに一時ビルズが逆転するも、最後は自力で勝るペイトリオッツが再逆転で勝利。最後もビルズが敵陣深くまで攻め入り、ひょっとするかもという期待を抱かせたが一歩及ばず。相武さんは歓喜に湧いていることかと思われる。安心してドラマの役作りに集中してください。ただブレイディがスクランブルで見せた驚くほど切れ味の「鈍い」カットについてはぜひとも番組で取り上げて欲しい。同世代としてはある意味微笑ましくさえある。

例年にない緊迫した地区内の争いは、結局いつも通りペイトリオッツの地区優勝で第16週に決着がついた。しかしながら、同じAFCの好調レイブンズが負けず、第1シードの座は既に埋まってしまった。そこが例年と少し違うところか。余裕綽々のレイブンズは最終週、ラマージャクソンをはじめとした主力の温存を宣言。いつものペイトリオッツの特権を奪い取ったと言える。

ここで一度プレイオフピクチャーを整理。

【AFC 東】
ペイトリオッツ:第2~第3
ビルズ:第5(WC)

【AFC 北】
レイブンズ:第1
▲スティーラーズ:第6(WC)or終戦

【AFC 南】
テキサンズ:第3~4
▲タイタンズ:第6(WC)or終戦

【AFC 西】
チーフス:第2~4
▲レイダース:第6(WC)or終戦

【NFC 東】
▲イーグルス:第4or終戦
▲カウボーイズ:第4or終戦

【NFC 北】
パッカーズ:第1~3
バイキングス:第6(WC)

【NFC 南】
セインツ:第1~3

【NFC 西】
49ers:第1~3or 第5(WC)
シーホークス:第1~3or 第5(WC)


間違えてたらすみません。
まぁ何と言っても次週はNFC西だね。 

最後に、今週のNFL倶楽部の冒頭トピックスは春日のクリスマスボウルネタだろうね。ひょっとしたらちょっと時間割いて特集やるのかな。若林はピンの仕事が入って行けなかったのか。コンビで出たかったろうに。元東京選抜の称号は若林を呼ばない理由になるほど大したものではないってことは付け足しておこう。しかも春日だし。

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国内のボウルゲームは今週日曜日に甲子園ボウル、月曜日にJAPAN X BOWLが行われ、学生、社会人のチャンピオンが決まった。昨年に引き続き、学生は関学が、社会人は富士通がそれぞれ連覇を達成した。富士通は4連覇で、関学もこの4年間で3回の学生日本一に輝いている。最近アメフトを知った人が、ライスボウルとはこの2チームの定期戦のことを指すのではないかと勘違いしてもおかしくない状況だ。そしてその結果は、決まって富士通が勝つと言うところまで刷り込まれているかもしれない。

昨年は52-17で富士通の勝利。まるで大人と子供の勝負だった。この両者の対戦に限らず、ライスボウルの勝敗は近年、学生が全く歯が立たない状況が続いており、最近はライスボウルの意義が取り沙汰されている。直近で最も学生が肉薄したのは立命館がパナソニックを追い詰め、終盤の4th downギャンブルで劇的な逆転負けを喫した2016年と、関学が終盤、リードした状態でインターセプトを決めるも、僅かな時間で富士通に逆転を許した2015年の2試合だ。いずれも学生の可能性を存分に感じさせる内容だったが、学生の勝利と言う「結果」には至っていない。学生の勝利は2009年の立命館(vsパナソニック)まで遡らなければなく、ここ10年は社会人の勝利が続いているのだ。特に富士通の連覇時代に入ってからはかなり一方的な内容が続き、「真の日本一を決める」という位置付けに疑問提起がなされるようになった。昨年は試合終了後、関学の鳥内監督も学生の安全面からライスボウルの枠組みを考え直すときに来ていると明言していた。2003年の夏合宿で死者を出してしまった当事者が発する言葉だけに重みがあった。

学生フットボールファンである私個人としては、Xリーグを4連覇していることからも、単純に富士通だけが強すぎるのであって、他の社会人チームが相手であれば学生はまだ渡り合えるのではないかと言う僅かな可能性にすがりたい気持ちがあるのは本音だ。だからこそ今年はパナソニックに頑張ってもらい、その検証の年にならないかと思っていたが叶わなかった。

今年も盤石の王者富士通に対し、試合巧者の関学が挑む構図になるが、甲子園ボウルとJAPAN X BOWLを見比べれば、レベルの差は歴然であった。なんなら今年の甲子園で社会人を唸らすプレーを見せたのはどちらかと言うと敗戦した早稲田の方だ。もっと言えば、関西リーグで優勝しながらプレーオフで敗れた立命館のプレー(特にディフェンス)にもそういった要素はあった。

早稲田は学生屈指のパサー柴崎と、同じく学生No .1レシーバーのブレナンによって何度も甲子園の観衆の度肝を抜いた。対する関学ディフェンスはこの個の能力に有効な手を打てず、結局点の取り合いの展開になってしまった。試合後、元京大監督の水野弥一氏が「早稲田はもっとブレナン一辺倒でよかったのではないか。私なら彼と心中するつもりで臨んだ。」という趣旨のコメントを残すほどだった。関学は立命館との戦いにおいても、独走こそあれ、オフェンスドライブを継続して得点に結びつけたのは一度だけであり、随所に強烈なタックルを見せつけた立命館フロント陣の方が目立っていた印象さえある。

これまで関学は組織力と周到な準備で相手の個を粉砕してきた。関学が圧倒的な個の力を見せつけたシーンはあまりない。先の2校に比べて関学が観衆を湧かすのはプレーの多彩さやその完成度。言いかえればプレー全体で驚嘆と感動を与えるチームと言える。「素人に分かりやすい活躍をする早稲田、立命。玄人好みの関学。」そんな表現もできるかもしれない。

もちろん関学がその高い完成度を試合で実現するためには、各プレーヤーに一定レベルの個の能力が備わっていることが前提となっているが、相手が社会人王者となれば、求められる基準はまた一つも二つも上がることになる。ここ最近のライスボウルではそれが及ばず勝負にさえ持ち込めなかったと言うのが実態だ。今から1月3日までに個人能力が大幅に伸びるわけではない。従ってその差は緻密な戦略とそれを遂行する完成度で勝負するしかない。ただそれだけでは例年と同じ結果しか見えてこない。

関学は過去30回学生日本一になりながら一度しかライスボウルを制覇できていない。その一回と言うのは2001年度のアサヒ飲料との対戦だったが、この年にはQB尾崎、TE榊原、DL石田など、単独で社会人と渡り合えるタレントを複数擁していた。そして彼らがベンチの想定を上回る活躍を見せたことが勝利に大きく貢献した。パントフォーメーションから榊原自らの判断で行った中央突破や、尾崎の1人リバースとも言えるQBキープの独走、石田のファンブルフォース。あの当時と比べて今の社会人のレベルはさらに上がっているので単純には比較できないが、少なくとも勝負できる人材がフィールド上で味方も驚くような活躍をすることが勝利の必要条件のように思う。

今年の関学でそれを期待できる人材の候補は今のところ、RB三宅とWR阿部辺りだろうが、JAPAN X BOWL を見た限り、「良くて互角」という印象しかない。これは別の側面から見ると歴代関学の伝統的なチームカラーとして組織力、統率力を重んじるがあまり、個の能力の解放にブレーキをかけてしまっているのではないかとも思う。ライスボウルでは、少なくともこの二人はチームを意識しすぎず、自分の能力を信じて、ある程度身勝手な判断で、自ら勝利への活路を切り開くプレーを期待したい。ベンチも二人にその自由を与えてほしい。それこそ関学に足りなかった最後のピースになる予感がする。

一方、試合を作るために最大の鍵を握るのは、甲子園でブレナンにいいようにやられた関学ディフェンスのワイドユニットである。富士通はブレナン級のレシーバーが3人並んでいると思っても過言ではない。勝って当たり前の立場の富士通としては、早稲田に苦戦していた関学DB陣に対し、序盤からロングパスで仕掛けて、早々に試合を決めてしまいたいという思惑が働くだろう。それに対して関学はいかに守るか。エースレシーバーの中村クラークにダブルカバーと言う奇策も考えられなくはないが、他のレシーバーへのマークが薄くなるリスクをどう見積もるか。そもそもダブルカバーを敷いたからと言って中村に抜かれない保証もない。ファンとしては大胆な策を見てみたいところだが、現実的にはやはりパスの出所を狂わすしか選択肢はないか。

その他、関学が勝機を見出だす上で、効果的な策を労せる可能性があるとすればキッキングゲームである。パントフォーメーションやFGフォーメーションからのトリックプレーは複数用意しているだろうが、それを繰り出すためには最低限のフィールドポジションを確保したい。とは言え、陣地挽回のためにクイックパントを選択するというのは個人的にはないと思っている。あっても一度あるかないかではないか。ディフェンスが絶対的劣勢の中、オフェンスがいかに時間を消費して相手のオフェンス時間を削れるかと言うのが、関学にとってこの試合大きな要素となってくる。費やせる時間を1プレー分犠牲にして先に攻撃権を譲るよりは、3つ(時によっては4つ)の攻撃権を駆使してダウン更新を重ねられる可能性にかけた方がよいと見ている。

また、関学はこれまでの試合、リターンチームによる大技は繰り出していない。今回キックオフリターンの機会はある程度覚悟しなければならない。となれば、ラテラルやリバースなどハイリスクハイリターンの奥の手を用意している可能性は高い。特に一芸に秀でたノーマークの下級生が活躍すると学生のテンションは上がり、場の空気も変わるのではないか。

キッキングに限らずスペシャルプレーは決まることも大事だが、その流れで得点できなければ全く意味がない。スペシャルプレーを決めたのに無得点と言うのは、決められて失点するより精神的なダメージが大きい。特にアップセットを狙うチームは「やはり無理なのか?」というネガティブ思考に支配されてしまう。

と、ここまでは関学がライスボウルでいかに戦うかの夢想を続けてきたわけだが、正直、今年はもっと根幹のところで少し違和感を感じている。それは関学側のライスボウルに対するスタンスである。もちろん勝利を目指して準備を進めているはずだが、いつもと空気感が違うように感じる。学生で敵無しだった数年前は、新チーム始動当初から「社会人に勝つ」ことを目標と掲げ、度々明言してきた。甲子園ボウルで勝利しても「まだ通過点」と言う空気があり、控えめの歓喜が印象的だった。しかし今年は、新チーム始動後も社会人に勝利することについて声高に発する場面はなく、甲子園で早稲田に勝利したあと、笑顔を爆発させ鳥内監督まで笑顔で記念写真に応じた。監督の退任が決まっていたことや早稲田への苦戦を乗り越えたことも大きく影響しているとは言え、今までにない光景に、今年の関学はここが最終目標だったのだと思えてしまった。

前述した通り、昨年のライスボウル後、鳥内監督は実力差の乖離と学生の安全面を危惧して、ライスボウルの枠組みに疑問提起をした。その監督のもと、今年のチームが学生王者を目標とし、ライスボウルではこれまでの取り組みを出し切り、悔いなく安全に終われればそれでよいと割りきっていても不思議ではない。実際、ライスボウル勝利を目標として掲げることは途方もないハードルであることを、ここ数年体感し続けているチームだからこそ、そういう決断に至ったとも考えられる。

実際のところ、内部の人間でない限り関学のモチベーションはわからない。ひょっとしたら、明言していないだけで、実はライスボウルに照準を合わせていると言う可能性も無いわけではない。ただこの違和感は不気味であり、何か予感めいたものを感じる。鳥内監督の最終試合は、ライスボウルと学生フットボールの在り方を左右する分岐点となるような気がする。

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国内は大学、社会人共に、日本一が決まったね。その話題はまた後日。NFLも残り3週となって、ポツポツと地区優勝が決まってきた。week 15を迎える前に、チーフスとセインツ、レイブンズが決定済み。残りの5地区は2位と接戦。早速week 15の結果を追ってこう。

まず2連敗中のペイトリオッツは相手にも恵まれ難なく連敗ストップ。ただ2位のビルズもスティーラーズに勝利し、ゲーム差は広がらず。ブレイディの調子が今一つの中、ぴったり後を付けてくる不気味な「ストーカー」ビルズの存在は、ペイトリオッツにとってもプレッシャーとなるはず。近年、シーズン終盤で地区内チームにここまで肉薄されることもなかったのでは?次週、ペイトリオッツとビルズは直接対決。ここで勝った方が地区優勝と言っても過言ではないかな。

先週、とうとう星数が並んだテキサンズとタイタンズは今週直接対決。この天王山をテキサンズが3点差で勝利して地区優勝をグッと手繰り寄せた。若林は歓喜に湧いていることだろう。タイタンズは次週セインツ戦。次々週は再度テキサンズと直接対決。厳しいカードが続く。もちろんテキサンズも油断はできないよ、若林さん。次週バッカニアーズに勝てる保証はどこにもない。先週の大敗から安定感がないのは皆が知っている。テキサンズは「相手がどこか」というより、自分達のフットボールができるかどうかだけなんだろうね。敵は己にあり。

このブログではあまり記事にしてないけど、パッカーズとバイキングスの首位攻防も熾烈。今週も両チーム白星を重ねて相変わらず1ゲーム差でパッカーズが首位。ここも来週直接対決。来週は見所満載だな。首位攻防の中でもっともレベルの低いNFC東地区のカウボーイズとイーグルスも両チーム白星をもぎ取り勝率5割復帰。地区優勝チームが負け越したらかっこつかないからな。

動きがあったのは49ersとシーホークスの首位争い。先週セインツとの激戦を制して勢いに乗るかと思われた49ersはファルコンズ相手に終盤まさかの逆転負け。一方のシーホークスはパンサーズ相手に順当に勝利。再度星数がならび、直接対決で勝利しているシーホークスが首位を取り戻した。例年通りここはバチバチやってますな。ここは最終週に直接対決。

今週の収録は相武さん登場とのこと。ペイトリオッツもテキサンズも勝利したのでひとまず平和は保たれるかな。春日の応援チームが敗れるのは今に始まったことじゃないので大勢に影響はないでしょう。ただ相武さんは49ersにも肩入れしてたので、心配はその辺だけかな。

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